舌下免疫療法をご存じですか?
スギ花粉症に対する舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)、6月から始めることができます
舌下免疫療法とは
舌の下にスギエキスの錠剤(タブレット)を1分間保持します。
毎日続けることで、毎年の花粉症状が軽くなる、長期にわたり症状を抑えることができる治療方法です。
スギ花粉は、本来、人間にとっては無害なたんぱく質です。
そのたんぱく質を排除しようと、免疫(体を守ろうとする力)が過剰に働いて「くしゃみ・鼻水」といったアレルギー反応が出ます。
「スギは敵だ!」という間違った情報がからだのすみずみに行き渡った状況です。
免疫療法とは、その間違った情報をやり直そうという治療法です。
なぜ、舌下(したのした)?
間違った情報をやり直すシステムの入り口が、舌の下にあります。
「これはアレルゲン!気をつけろ!」という情報を伝える免疫細胞が、口の中では舌の下にたくさんあるからです。この免疫細胞は、腸や皮膚の下にもあります。
毎日服用を続けることで、免疫細胞が「大丈夫、スギは敵じゃないよ」と認識するようになります。
治療期間・効果・費用は
一般的には3年継続で5~7年の効果があるといわれています。※個人差あり
副反応は口の中の違和感が出ることがありますが、1カ月ほどで落ち着きます。
保険診療の対象になるので、『乳幼児・小中高医療費受給者証』が使用できます。
(浜松市内在住のお子さまの場合、高校生までは500円)
わんぱくキッズクリニックでは
- お子様にわかりやすく説明し、自分でやってみようと思えることを大切にします
- 治療開始は6月~10月頃まで(スギ花粉飛散期には開始できません)
- 舌下免疫療法の適応については事前相談が必要です
- 5歳以上の方が対象です
- 月に1回の受診が必要です
参考サイト:https://www.torii-alg.jp/slit/
投稿:PAE看護師

