ドクターズアドバイス

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No.37 「百日咳」の患者さんが増えています!

H31.10.07更新

「百日咳」は、特有の連続する咳を特徴とする急性気道感染症で、患者の咳やくしゃみで感染します。発症しても年長児や成人では長引く咳のみで命に関わりませんが、百日咳ワクチン未接種の3か月未満児では重症になる危険性があります。医師は、患者を百日咳と診断したら届出をしなければなりません。届出をすることで流行を探知し、蔓延を防ぐ対策や情報提供を行うことができるからです。浜松市の百日咳届出数は、8月だけで50人となり、1カ月で昨年1年間の届出総数の3倍になりました。2学期が始まってからの流行の拡大が懸念されます。

百日咳の感染力は?

基本再生産数(一人の感染者が何人にうつすか?)でみると、インフルエンザが1〜2人なのに対し、百日咳は12〜17人と非常に感染力が強いことが判ります。

出席停止は?

学校保健安全法で、特有の咳が消失するまでまたは5日間の適正な抗菌薬療法が終了するまで出席停止とされています。患者の家に同居する者、またはかかっている疑いがある者についても、予防処置の施行あるいは医師により感染の恐れがないと認められるまでは同様です。

予防は?

生後3か月から定期接種開始となる4種混合ワクチン(百日咳・ジフテリア・破傷風・ポリオ)で予防できます。しかし、最近の調査によると、小学校入学前の8割のお子さんで百日咳抗体価が低下していること、百日咳患者は学童期から10歳代前半に多いことが分かってきました。日本小児科学会では、任意接種として、就学前の3種混合ワクチン(DPT)の接種を、また11〜13歳未満での定期2種混合ワクチン(DT)の代わりに、任意3種混合ワクチンの接種を推奨しています。百日咳の感染拡大を防ぐために、年長児や成人で長引く咳がある方は、早めに医療機関を受診しましょう。